回転浮遊培養装置 ClinoStar2®

オルガノイドやスフェロイド等の速やかな成長を促し、長期間、安定して培養が出来る装置です

低酸素で培養できるオプションが追加されました！

ClinoStar2^®は、インキュベーター機能を備え独立した6個のリアクターを搭載した、細胞を回転浮遊させる3次元の培養装置です。撹拌翼のないユニークなリアクターの回転により、細胞を浮遊状態に保ち、せん断応力の極めて少ない低ストレスの環境の中で長期間安定した培養が可能です。扉に設置された6個の独立したカメラにより、タブレットおよびスマートフォンやPCからリモートで、培養状況のモニタリングや設定操作がいつでもどこでも可能です。
このClinoStar2^®は、手のかからない3次元培養の研究環境をご提供いたします。

【概要】

ClinoStar2^®

独立した6個のリアクターをそれぞれ6個のカメラでリモート操作、インキュベーター機能付き。自動UV滅菌機能付きで安心して多種多様な細胞の培養が可能です。

ClinoReactor^TM

保湿用の青色ビーズが周囲にあり、中心の培養チャンバー内培地の乾燥を防止。チャンバー周縁部のガス透過膜を通して、培地のガス交換が行われます

【ClinoStar2^®の原理】

リアクターが回転することで、上向きの力と重力による下向きの力とのバランスで、スフェロイド/オルガノイドが培地中に浮遊する状態を作り、その浮遊環境を長期間保ちます。

【低ストレス環境】

ClinoStar2^®の原理で、スフェロイド/オルガノイドの軌道が静的に保持されるため、発生するせん断応力は非常に小さく、細胞へのストレスは低くなります。このストレスフリー環境で、細胞の自己組織化、由来組織と似た機能や構造の再現性などが促進されます。

【サイズと成長のインパクト】

動的培地により、ガス交換の促進と栄養や成長因子が澱みなく細胞へ供給され、元の組織構造を模倣したスフェロイドやオルガノイドが、由来組織の生理学的特徴を示す必要十分な形態まで、より早く安定して成長することを可能にします。

【タブレット＆スマートフォン、PCから簡単操作】

タブレットやスマートフォンおよびPCからリモートで、培養状況のモニタリングや設定操作がいつでもどこでも可能です。リアクターに対応した6個の独立したカメラで、それぞれのリアクターをリモートで観察し、リアルタイムでタブレット等から適切な速度やガスの調整を行うことができます。

【ClinoStar2^®の特長】

細胞への低ストレス環境　速やかで安定した成長が可能
安心して長期間の培養が可能
リモート操作で観察＆設定の調整が出来る
リアクターごと顕微鏡で観察が可能
培地の交換頻度の軽減
インキュベータ機能つきのAll-in-One仕様　
場所を選ばないスタイリッシュでコンパクトな形状

【ClinoStar2^® 低酸素オプション】

低酸素オプションがClinoStar2^®に追加されて、従来の回転浮遊培養でのスフェロイド/オルガノイドの増殖・成熟が、より生体内（in vivo）に近い環境となり、長期の培養が可能となります。

低酸素モジュール

多くの場合、5％二酸化炭素（CO₂）、19％酸素（O₂）の大気条件で培養されていますが、生体内の酸素濃度は組織により異なります。例えば、酸素濃度はヒトの肺では約13％、脳では5％、腫瘍部分では0.1％程度です。ClinoStar2^®の低酸素オプションにより、特定の組織や臓器の生理学的特徴に合わせて培養環境をin vitro で再現することが可能になります。