回転浮遊培養装置 ClinoStar®

オルガノイド・スフェロイド等の細胞塊を長期間で、形成維持することが可能な培養装置です。

低酸素で培養できるオプションが追加されました！

ClinoStar®は、インキュベーター機能と６つのリアクターを搭載した回転浮遊培養装置です。攪拌翼が無く、リアクターの回転により細胞を浮遊状態に保つため、低せん断応力で培養することができます。付属のタブレットで6つのリアクターそれぞれの回転速度を設定できます。また、装置の扉にカメラが搭載されており、タブレットで培養の状態を確認することができます。
ClinoStar®は、均一なスフェロイドで再現性の高い研究を行う手段を提供します。

概要

【ClinoStar®の原理】

リアクターが回転することにより、細胞を浮遊状態に保ちます。

【ClinoStar®での培養手順例（一例）】

タブレットで簡単操作

タブレットで温度・CO2濃度を確認可能。
温度・CO2濃度のアラート機能を搭載。　

培養状態の確認と回転速度の調整を
　リアルタイムで行うことができます。

タブレットで温度・CO2濃度を確認可能。
温度・CO2濃度のアラート機能を搭載。　

培養状態の確認と回転速度の調整を　
リアルタイムで行うことができます。

特長

攪拌翼が無く、リアクター自体が回転することで細胞を浮遊状態に保持するため、低せん断で細胞にやさしい
培地には流動性があり、細胞周辺の酸素濃度低下抑制と培地の組成を維持します
インキュベーター機能を搭載（温度、湿度、CO2濃度を維持）
6個のリアクターそれぞれで回転速度を設定可能
タブレットで簡単操作
カメラを搭載しており、タブレットで状態を確認できます
スフェロイドはリアクターから取り出すことなく、そのまま顕微鏡観察が可能
UV除染システムを搭載
1つのタブレットで最大50台まで制御可能

ClinoStar® 低酸素オプション

低酸素オプションが追加され、従来のClinoStar®を用いた浮遊培養での増殖・成熟に加え、今まで以上により体内に近い環境でスフェロイド/オルガノイドの成長・成熟が可能になります。

低酸素モジュール

多くの場合、5％CO2、19%O2の大気条件で培養されていますが、体内の酸素濃度は組織で異なります。
たとえば、ヒトの肺では12%、脳5％、腫瘍0.1%です。
ClinoStar® 低酸素ユニットは、組織や臓器の特定の生理学的ニーズに合わせて in vitro の培養環境を操作することを可能にします。

ClinoStar® で低酸素培養を行う利点

酸素濃度を大気濃度から2％で調節できます。
ClinoReactor™のフィルターを通した活発なガス交換により、培地の酸素濃度が設定した濃度に迅速に到達します。
ClinoReactor™は半閉鎖的な構造で、装置から取り出しても低酸素の状態を一時的に保つことができます。これにより、顕微鏡観察や外部環境にさらされた時間の記録等の手間が簡素化されます。